「呪術廻戦」の京都姉妹校交流会編(第4巻33話)で禪院真希が言った、「棘の術式はそういう次元じゃない」という台詞。
この禪院真希の台詞はちょっとボンヤリしていて、前後の文脈みてもよく意味がわからない!という方もおられるかと思います。
そこで今回は、この一見意味のわかりにくい台詞「棘の術式はそういう次元じゃない」について、詳しく書いてみたいと思います。
禪院真希の「棘の術式はそういう次元じゃない」の意味がわかりにくい?
まずは、禪院真希の台詞が出てきた経緯を簡単に。
呪術高専の東京校・京都校で行われる交流戦は、2年・3年がメインのイベント。
しかし東京校は人手不足の為、1年生が参加することに。
この時点で死んだとされメンバーとしてカウントされていなかった虎杖悠仁ですが、
五条悟のサプライズ演出(おっぱっぴーで虎杖登場)によって実は生きていたことがわかり1年メンバーに合流、そして団体戦の作戦を練り直すことに。
虎杖悠仁はこの時初めて呪言師の狗巻棘と対面しますが、狗巻の「おにぎりの具」語を初めて聞いた虎杖は意味がわからず聞き返します。
そこで伏黒恵とパンダ先輩は、
狗巻棘は発した言葉が呪いになる呪言師のため、仲間と自分の安全のため語彙をおにぎりの具に絞っている
事を説明するのですが
2人が狗巻の術式を開示したことを、釘崎野薔薇が「他人の術式をペラペラと」と咎めます。
その際に禪院真希が言ったのが、タイトルの台詞「棘の術式はそういう次元じゃない」です。
まずなぜ釘崎野薔薇が、伏黒とパンダ先輩を咎めたのか?ですが
術式を開示するという事は、隠し持っている奥の手を相手の前に出してしまうということ。
術式名だけ言うならまだしも、その術式の弱点まで晒してしまうのは自殺行為になりかねません。
ただし、
・バラしても問題のない術式であったり相性の面で問題のない相手
・わざとばらして相手のミスを誘う
の場合は、差し支えないか、有効となる場合もあると
原作漫画3巻・第20話の中で、七海建人が自分の術式を虎杖に説明して、虎杖が「バラしていいもんなの?」と聞いた際に答えており
術式の開示をしても良いか否かはケースバイケースです。
禪院真希が言った「棘の術式はそういう次元じゃない」の発言から、
狗巻棘の術式は七海建人が言ったような「バラしても差し支えない術式」の類であることがわかりますが、
真希の発言の「そういう次元」がちょっとわかりにくいので、具体的にどういう意味だったのか見てみたいと思います。
禪院真希の「棘の術式はそういう次元じゃない」の意味はなに?
狗巻棘の「呪言」は、呪術界の中で唯一、狗巻家にのみ代々伝わる相伝の術式。
型があるので後世に伝えやすい反面、唯一無二の術式のため呪術師の誰もがその存在を知っており、
ゆえにどういう術式のものなのか情報は外にダダ漏れです。
この相伝の術式についてのメリット・デメリットについては、原作漫画9巻・第75話で五条悟が言及しています。
ですので、
呪言の術式はあまりに有名で既に周知されているため、「術式を開示したかしないか」はもう問題にすらならないという意味で
禪院真希は「そういう次元じゃない」と言ったということですね。
また、交流戦前に京都校の加茂憲紀が
呪言は、来ることがわかっていれば耳に入ってこないように呪力で耳と脳を防御することで対処すればよい
と言っていたように、呪術師の中には、呪言の対処法まで心得ている人も少なからずいる一方で
交流戦で京都校の西宮桃が
呪言は、くるかこないか解らないから、延々と気を付けていないといけない。
居ても居なくても厄介。
と言っていたように、
呪言を放たれたと同時に耳を防御できなければ意味がなく、来ることがわかっていても防ぎきれない事もあるわけで、
「術式の開示で対処方法がわかったところで、防げなければどうしようもない」
という意味でも、「そういう次元じゃない」ということですね。
なお、加茂憲紀と西宮桃の上記の発言は、原作5巻・第40話で見る事ができます。
【呪術廻戦】禪院真希の「棘の術式はそういう次元じゃない」の意味は何?・まとめ
■狗巻棘の術式「呪言」は、狗巻家のみに唯一伝わる相伝の術式。
■「他人の術式をペラペラ話すなんてどうなの」と咎めた釘崎野薔薇に対して、禪院真希が発言した「棘の術式はそういう次元じゃない」の意味は、
・ユニークな術式なので既に有名であり皆知っている
・術式が開示されて対処方法がわかっても、防御のしようがないこともある
という意味で「(開示したからどうなるとかの)そういう次元じゃない」。
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